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Twitter API ポケットリファレンス

Twitter4Jの開発者である山本裕介氏によるTwitter APIの解説本です。
完成稿は見ておりませんが、初稿段階での査読に参加させていただきました。
(実際のところ、査読などしたことがなかったので、中身の検証というよりも校正に終始しただけでしたがw)

おそらく2011年6月時点において最新のTwitter API本になると思います。
REST APIをはじめ、Twitterの進化に伴い増加した検索API,ストリーミングAPI,
Web向けAPIを網羅しています。サンプルコードはJavaとPHPです。
その他の幾つかの言語でのライブラリの導入方法、OAuthの利用方法も
掲載されています。


本来、ライブラリを利用させていただいており、何度かお会いしていることを考慮すれば、
こういったエントリではベタ褒めするのが筋ですが、そういうポジティブエントリは御本人
や他の方が書くであろうことを見越して、ここでは重箱の隅をつついて突き破る感じで
Twitter4Jユーザーから見た、この本へのネガティブな意見を3点あげましょう(・∀・)


・Twitter APIのリファレンスであってTwitter4Jのリファレンスではない

これは本のタイトルからして指摘するまでもなく当然のことなのですが、
やはり「Twitter4Jの開発者の書いた本だから、ちょっとはなんか載ってるべ(・∀・)」
という期待を持ってしまうものです。事実、自分がそうでしたのでw

確かにTwitter4JをJavaで使用するための導入方法、Twitter4Jを利用した
サンプルコードは載っているのですが、その範囲をほとんど越えません。
むしろ、Twitter4Jの開発者であることを極力抑えて、全ての言語に対してフラットで
あることに務めている印象を受けました。

・Twitter4Jを使ってるとそんなにTwitter APIの知識は要らないかも

これは賛否両論あると思いますが、Twitter4JユーザーがTwitterを利用する際に
Twitter APIの知識はほとんど必要ありません。それは何故かと言えば、Twitter4Jの
出来が良いからです。Twitter4Jでは面倒なパラメータもきちんとメソッドの引数に
収められ、色々な要素もクラスとして整理されており、直感的に利用出来ます。
ストリーミングの再接続等も全てライブラリ側で実装されていたりと至れり尽くせりの
ライブラリなので、Twitter4JユーザーはTwitter APIを意識する必要はほとんど
ありません。

故に「Twitter4Jユーザーにこの本は必要か?」と問われたら返答に窮します(´・ω・`)
但し、Twitter4JのJavaDocの多くがTwitter APIの表現を流用していることを
考えに入れた場合、この日本語のTwitter APIの解説はすなわち…(ry

・でもお高いんでしょう(・∀・)?

最近、新刊を買っていないので相場を忘れていますが、この本は2604円だそうです。
「ポケットリファレンスってそんなに高かったっけ(´・ω・`)?」と思って
技術評論社のページを見に行ったら……最近はそのくらいすんのかΣ(゚∀゚;)
まあページ数の絡みで変わるのかな?まあ高いかどうかは人によりけりか。


といった感じで無理に難癖つけたものの、このまま終わるとただの営業妨害なので、
上記を踏まえた上での、本書のセールスポイントと対象読者を考えてみます。

・最新のAPIに関する解説がある

2011年6月時点で最新APIであるフォローボタンまで解説されているので、
この点においては先に出たTwitter API本ではどうしてもカバー出来ません。

Twitterを初めとするWebサービスの進化、それに伴う変更の頻度は多く、
来年の今頃には本書もまた、時の流れに流されて遠く離れたところに浮かぶ
古いブイの一つとなるでしょう。とはいえど現時点でTwitterへの航路を示す、
目の前に浮かぶ真新しいブイは本書のみです。

・Webサイト向けAPIに関する解説がある

これはTwitter APIのリファレンスだから載っていて当然であり、上記の内容と
かぶってしまうのですが、個人的にはこの点で購買意欲を多少そそられます。

自分のサイトでTwitter4Jの使い方を紹介するページを作成しているのでREST APIや
検索API等のクライアントソフト向けのTwitter APIについては翻訳して、内容も
大まかには掴んでいるのですが、@anywhereやフォローボタン等のWebサイト向けの
APIについては全くもってわかりません。おそらく今後もこの部分は翻訳もしないので、
自分にとっては欠けてる知識を簡単に補填出来る魅力があります。
人によっては鶏肋的知識ではないかという考え方も出来ますが、Twitterの動向を
知り、話のネタを増やす程度のメリットはあるかと思います。

・現在もTwitter APIを生で触り続けている開発者が書いた

これは本編の随所や付録の方に5ページほど収録されている
「アプリケーション開発のコツ」にて表れていますが、やはり今も尚、Twitter APIと
"戦い続けている"開発者の書いた内容なので直近の情報や詳細情報が得られます。

以前は自分もTwitter Development Talkを購読し、目を通していたのですが、
余りのメール量とその英文読解に疲れて、今ではメール受信をしていませんw
そういった点から言うと自分の知識はAPI Documentationの枠を超えることは
ありませんが、本書では著者の経験・Twitter Developer Talk等で得た知識等を
わかりやすく咀嚼した形で得られます。


上記の6点の要素から導き出される対象読者は、

 ・これからTwitter APIについて学び、利用したい人
 ・Twitter4Jを使っているけれども、他の言語の勉強を望んでいて、
  そのとっかかりとしてTwitter APIを利用したい人
 ・英語が苦手だけど、手っ取り早くTwitter APIの全容を掴みたい人
 ・ぼちぼちTwitter APIについては知ってるけど、最新の情報が欲しい、
  或いは、偏っているから足りない部分を補いたい人

辺りに絞られてくるのではないかなと思います。

長々と書いてきて、最後にちゃぶ台をひっくり返しますが、あと2週間くらいで
発売されるはずなので、実際に書店で手にとって、自分に合う文章であるか、
必要な内容であるかを確認した上で購入するのが一番だと思います(・∀・)


Twitter API ポケットリファレンスTwitter API ポケットリファレンス
(2011/07/15)
山本 裕介

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テーマ : Twitter
ジャンル : コンピュータ

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